───
──…


「決まったか?……というより、その顔はもう聞くまでもないな。」



今日もまた王接間に来た私は、少しは自信が出た顔ができた。



「私は───。」



意表をつかれた顔をしたのもつかの間、少しだけ柔らかい表情になった。



「わかった。明日の会議は、そのように伝えておこう。」



その中に、少しの喜びを感じた。



「それと、───」



再び意表をつかれた顔をしたけど



「ああ、任せておきなさい。」


頭を軽く撫で、威厳ある、優しい父の面影を見せ、その後ろ姿は、扉に消えていった。