ケータイ小説 野いちご

私をさらって、キスをして



「瑞希……これから先、彼と自身の家の事で思い悩んでしまう事はあるでしょう。でも、その思いを決して彼に告げてはなりません。」



「……はい。」



「…もし告げたら、彼はきっと深く傷ついてしまいます。」



「分かっています。」



「瑞希、神を信じ、祈るのです。」



「……はい。」



「…もう外は暗い。彼が気付く前に、早く帰りなさい。」



「また来ます、シスター。」



「えぇ。あなたの無事を、幸せを、心から祈っています。」



「……ありがとう、シスター。」

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