今日はファレリア様のことを、ちゃんとお姉様って呼べた。これは今日私が成長したこと。



『人は日々成長し続けるから、終わりなんてない歴史は続く』



孤児院にいたころ、私(フィーネ)が名前を覚えたとき、そんな感じに褒めてもらった気がする。



「やっぱりまだ敵わないや。」



私の口から、明るく出た言葉。



「まだ…敵わない……。」



その言葉を越えることが、次の私の成長。



「さて、まずは明日!頑張らないと!」



私の所属する特攻隊は、活動のかの字も、訓練のくの字もないところ。だから、ゲキを待つことなく、少し鼻歌交じりにアレクシア邸へ帰ることにした。






けど、この時点で気付くべきだった。






気づいていれば、この先起こることの予測なんて簡単なはずだったのに…。