悠里くんと話していると



C組の方から美音と真白くんがやってきた。




「凛!
一緒に帰ろ!」



「あっ、うん!
ちょっと待って!」




せめてカフェオレのお金だけでも悠里くんに渡そうと財布を出すと、



悠里くんの手がそれを制した。




「ほんと、いいから。
早く家帰って体休めろよ」




悠里くんは私にそう言うと、真白くんの方を見て……。




「……ごめん」




どこか虚ろな目で小さく呟くと、



私たちに背を向けて歩いていってしまった。