正面から抱かれているお陰で、きっとみんなから透けたブラは見えていない。



肩越しに見えたのは、プールの中で顔を青くさせている隼、光、虎太郎。

ポカンとしている菜穂、大河、タカ。

呆れたように笑う、颯。

焦っているような、獅龍の他の子たち。



「颯、風呂借りるぞ」

「ああ、うん。どうぞ」



蓮は颯とそんな会話を交わして、颯からタオルを受け取ると、そのタオルをあたしに巻き付けながら裏庭を後にした。