俺の隣に並んできて、腕を組んで言う。




「アンタさ、
関わらないって言ってたくせに、
凛に帽子貸してるし、
意志弱すぎない?」




げ、俺が凛の説教したら、



今度は美音から説教くらうのかよ…。




「悪かったな、邪魔して。
次から気をつける」



「いいよ、気をつけなくて」




腕を組んだまま、目線だけ俺に向ける。



気をつけなくていい?



は?




「なに言ってんの」



「凛、真白のこと好きじゃなかった」



「……は?」




目が点になるとは、こういうことか?



美音のわけのわからない言葉に、口をポカンとあけた。