あたしはハッとしてその写真を手にした。


間違いない。


あの時の集合写真だ。


「これ、どうして!?」


あたしの後ろからお母さんが悲鳴に近い声を上げた。


「ちゃんと供養してもらったのに!」


そう言い、あたしの手から写真を奪い取る。


その顔は真っ青になっている。


「……戻って来たんだ」


あたしは茫然としながらもそう言った。


「え?」


お母さんは怪訝そうな表情を浮かべる。


「戻って来たんだよ、写真が」


「何を言っているの?」