悠里くんがこっちを見たかと思うと、
んん、と一つ咳払いをして言う。
「真白とのことはただの噂だし、
気にすんなよ」
「……うん?
気にしてないよ?」
当たり前のようにそう言ったら、悠里くんに呆れられた。
え…ほんとのこと言ったのにな…。
なんで呆れられるんだろう…。
うーん…と考えてる間に先生が教室に入ってきて、
浜崎くんは自分の席に戻り、悠里くんも前を向いてしまった。
……真白くんとの噂
悠里くん……疑ってたのかな…?
私が本当に真白くんと付き合ってたら
悠里くんは…どう思ったんだろう?
なんて、考えても意味ないか。