「よし、 じゃあ家で一緒にドーナツ食べような」 「……っ!」 悠里くんはそう言って、私の頭をぽんぽんと撫でると 走って店を出ていった。 ……悠里くんは ずるい。 真白くんに頭を撫でられた時とは違う。 まるで、触れられた場所に全神経が集まったみたいに、気になってしまう。 顔だって。 悠里くんに触れられただけで、 ……こんなにも、熱をもってる。