カズマなりのスキンシップ?



あれはもしかすると、本当のキスじゃなくて鼻を合わせただけなのかも。



思い出そうとするけど、もうあのときのことをはっきりと思い出せない。



尻尾を振って散歩を催促するタロウを残して、カズマはまた家の中に戻った。



ほとんど吠えることのないタロウは、カズマが視界から消えるのを確認した後、大人しく小屋に入って行った。



きっと、いつもカズマのメッセージを見過ごしてたんだ。




明日の朝、カズマに会ったら…まず、おはようって笑顔で言ってみよう。



そして、一緒に学校に行こうって誘ってみて、休みの日に出かける提案をしようかな。



あたしがこんなに積極的になったら驚くよね!?



やっと俺の思いが通じたのか、ってカズマも喜ぶはず。



本当はカズマも、あたしと仲良くしたかったんだよ。



照れくさくて、言えなかっただけなんだ。



あたし、気づいたからね!