ケータイ小説 野いちご

☆☆☆

それからあたしたちはクラスメートに散々心配されていたことを知った。


准一の死は朝のホームルームで伝えられていたようで、彰以外の全員が知っていたのだ。


特に、和夫と准一のいたC組ではあちこちからすすり泣きの声が聞こえて来て、登校した理子と翔太は腫物のように扱われていたようだ。


こんな短期間でC組の生徒が2人も亡くなり、教室内は異様な雰囲気になっていた。


そんな話を理子たちから聞いたのは放課後になってからの事だった。


「C組は授業所じゃなかったよ」


理子は疲れたようにため息を吐き出してそう言った。


「そっか……」


あたしはかける言葉を見つける事ができず、相槌を打って理子の背中をさするだけだった。


愛子と美津も心配そうな表情を浮かべている。


「これからどうする?」


そう言ったのは翔太だった。


翔太も疲れた顔をしているが、理子よりはしっかりとしている様子だ。


「准一の家に行く?」


美津がそう言った。

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