准一は今はまだ生きている。


確かに生きてる。


「でも、きっと助かるから」


あたしはそう言うと、リビングへ向かってデスクトップの電源を入れた。


今日美津に言われた事をもう1度調べてみるのだ。


あの丘が昔墓場だったかどうか。


他にもなにか見つかればいいと思う。


それと、和夫と死や准一の事故が結びつくかどうかわからないけれど、もし、結びついたとしたら……。


あたしはゴクリと唾を飲みこんだ。


幽霊やたたりなんて言えば人は信じてくれないだろう。


笑い飛ばされてしまうかもしれない。


けれど、今は藁にもすがる思いだったのだった。