ケータイ小説 野いちご

渉も明の事を気にかけていたみたいだ。


「うん。なんでも熱が高くて季節外れのインフルエンザかもしれないからって、先生言ってた」


インフルエンザ。


それなら病院に連れて行かれてもおかしくないかもしれない。


学校内にいれば感染者を増やしてしまうことになる。


「なんか、嫌な感じがするな」


そう言ったのは准一だった。


「嫌な感じって?」


美津がそう聞くと、准一は顔をしかめて大きく呼吸をした。


「だって、和夫の事があったばかりじゃん」


准一の言葉にみんな一瞬無言になっていた。


和夫のかかっていた病が感染症だったとしたら、彰も同じ病気かもしれない。


そんな思いが広がって行く。


「今日、これから彰のお見舞いに行ってみようか」


そう言ったのは渉だった。

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