ケータイ小説 野いちご

「もしかして、本当に入ったらダメな場所だったんじゃない?」


美津が言葉を続ける。


「それならもっと頑丈に柵でも作るだろ」


准一が言う。


准一が言っていることも正しいと思う。


簡単に乗り越える事ができてしまうような場所なら、あたしたち以外にもきっと立ち入っていることだろう。


「じゃぁ、一体なにが原因で?」


あたしがそう言うと、みんな静まり返ってしまった。


現実的でないことが起こっている。


その原因なんて、誰も知る事はなかった。


「くっそ! 気持ちわりぃなぁ!!」


准一が突然マイクを使って叫んだ。


その声に驚き目を丸くする。


准一はソファの上に立ち、あー! とか、ぐぁー! とか、声にならない声を上げている。

< 33/ 245 >