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葬儀が終わった後、あたしたち7人は近くのファミレスに来ていた。


本当は学校へ戻って授業を再開するのだけれど、学校に行く気にはなれなかった。


会場に来ていた先生は何か言いたげにしていたけれど「気を付けるんだぞ」とだけ言い、学校が用意した

バスに乗り込んで帰って行った。


「今でも夢見てるみたい」


沈黙を破ってそう言ったのは愛子だった。


愛子の声は少しだけ震えている。


「あたしも、ずっとそう思ってた」


あたしはそう言った。


「和夫が死ぬなんて、考えてもない事だもんな」


翔太が俯いたままそう言った。


「あのさ……!」


みんなの会話を遮るように、美津が少しだけ声を大きくしてそう言った。


みんなの視線が美津に集まる。