エプロンにサンダルという格好だ。
「おばさん! どうしたんですか!?」
駆け寄ってそう聞く渉。
近所の人たちも何事かと顔をのぞかせている。
「あ、あぁ、あなたたち……」
そう言ったきり口をつぐんでしまった。
その時だった。
家の中から担架が運び出されてきた。
そこに横たわる青い顔をした和夫が見えた。
「和夫!?」
あたしは驚いて声を上げた。
駆け寄ろうとしたけれど、美津に腕を掴まれて静止させられる。
作業の邪魔をしてはいけない。
そういう意味だろう。
和夫はそのまま救急車に乗せられ、和夫のお母さんも車に乗り込んだ。
残されたあたしたちは救急車が走って行く様子を呆然と見守っていることしかできなかったのだった。
「おばさん! どうしたんですか!?」
駆け寄ってそう聞く渉。
近所の人たちも何事かと顔をのぞかせている。
「あ、あぁ、あなたたち……」
そう言ったきり口をつぐんでしまった。
その時だった。
家の中から担架が運び出されてきた。
そこに横たわる青い顔をした和夫が見えた。
「和夫!?」
あたしは驚いて声を上げた。
駆け寄ろうとしたけれど、美津に腕を掴まれて静止させられる。
作業の邪魔をしてはいけない。
そういう意味だろう。
和夫はそのまま救急車に乗せられ、和夫のお母さんも車に乗り込んだ。
残されたあたしたちは救急車が走って行く様子を呆然と見守っていることしかできなかったのだった。