ケータイ小説 野いちご

「今日はやめとく? それとも、人数減らして行くとか?」


そう提案したのは愛子だった。


「7人でゾロゾロ行くよりも、そっちのがいいかもな」


渉が愛子の意見に賛成した。


渉が賛成なら、あたしも賛成だ。


その後話し合いの結果により、今日はあたしと渉と准一と美津の4人で行くことになった。


このくらいの人数でパッと行って帰って来るなら、そんなに迷惑にもならないだろう。


校門を出て3人に手を振って別れる。


もう歩きなれた和夫の家までの道のり。


前に立ち寄った公園まで差し掛かった時、あたしは異変に気が付いた。


公園の向こうの道に救急車が停まっているのが見えたのだ。


「あそこって、和夫の家?」


怪訝そうな顔をしてそう言ったのは美津だった。


「あぁ、そうだよな」


渉がそう返事をしながら小走りになった。


あたしたちもそれについていく。


和夫の家の前まで来ると、青い顔をした和夫のお母さんが玄関先に出てきているのが見えた。

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