ケータイ小説 野いちご

あたしたち8人は小学校の頃から一緒だった。


高校まで全員同じ場所に行くことになるなんて思ってもいなかった。


実際、今日の入学式で初めて同じ高校だと知った生徒もいる。


しかもクラスはA組とC組に綺麗に別れていた。


先生たちはあたしたちの友人関係を知っていてクラスを決めたんじゃないかと考えてしまう。


「写真、回った?」


准一がスマホを片手にそう聞いて来た。


「うん、来たよ」


ライングループで繋がっているあたしたちは写真のやり取りも簡単だった。


「いいじゃん。よく撮れてるよ」


「あたし、ちゃんと印刷して持ってようっと」


愛子が嬉しそうにそう言う。


「そうだね。せっかくの記念だからスマホの中だけってのは寂しいもんね」


それに賛同する美津。


「じゃぁ、これからコンビニ行って印刷するか」


渉がそう言うので、あたしたち8人はぞろぞろと丘を下りはじめた。


和夫が探していたエロ本は、結局見つからなかった。

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