俺はなんとかあの子の名前を他の店員から聞き同じ高校に通っていることも聞いた。





「ふぅん…同じ高校ね」





それなら話は早い。落ちるのも時間の問題か。

学校の子から彼女、芹澤璃乃のクラスを知った。

そのクラスに足を運び所在を聞くと、ある子に注目が集まる。

面倒ごとには関わりたくない、そんな感じに彼女は顔を伏せた。





「みーーっけ」





上げた顔を確認すると、この前のメイクはなく少し地味な印象。

あーだから今まで知らなかったんだ…

周りはみんな派手だというくらいにメイクしてるのに珍しいな。





「あ、あの女好きの…!!」





発した一声目がそれかよ。

言った途端、声に出てた!みたいな顔して自分で驚いている。



この子見てて面白い。


今まで接してきた女とは違う、純粋さ。

まだ何色にも染まっていない真っ白さ。


それを俺が支配してみたい、そう思った。





「これはもう俺と付き合わなきゃダメだよね?」

「…は?」





すべての反応が新しくて何か楽しい。


久しぶりにワクワクすること見つけたな。


覚悟してろ、芹澤璃乃。

お前のこと絶対に惚れさせてやるから。