「いってきまー…す!?」 「いってぇ!」 「す、すみませ…って、なんだ。翔太か。」 「なんだってなんだよ。」 ドアを開けたとたん、誰かにぶつかったと思ったら 幼なじみの日野翔太だった。 翔太は家が隣で幼稚園からずーっと同じクラス。 おまけに名字も同じで正真正銘の腐れ縁ってやつ。 「夏芽、今日はやけに準備良いんだな。 嵐の予感。」