どうせ学校とはあと半年程の付き合いだし、バラすことで彼らの気持ちが治まるのならどうぞご自由に、と開き直ろうと思っていたが…。

やはりバラされないことに越したことは無いので、少し安堵した。


結局、私の弱みを握られていることに変わりはないのだけど。


彼らとの関わりがなくなったことで困ったことは何一つなかった。ないはずだ。

だって今まで生きてきた17年とちょっとの中で、彼らと交わった数日がとてもとても小さいものだから。


また数週間前のひとりに戻っただけ。


そのはずなのに、今もこうして彼らのことを考えている時点でまっさらには戻すことが出来ないのかもしれない。

それも多少は仕方ないと思う。あんなに密度の濃い時間を過ごしたんだから、そんなすぐに忘れる方がおかしいんだ。


だからもう少ししたら私も彼らも完全に忘れるだろう。きっと。