「早く良くなれよ……」



 そういい、俺は寝息を立ててるあづの頭をそっと撫でた。



 ……こいつがゴミ捨て場で倒れていた時には、
マジで意味がわからなかった。




 正直、あれは絶対あづじゃないと思った。




 だって、あいつの倒れた姿なんて、今まで見たこともなかったから。





 まぁ、俺はあづと同じ小学校にいた癖にすぐに転校しちゃったから、あづが本来どんな奴なのかとか、全然知らなかったんだけどさ。



 それでも、学校が離れても毎日のように連絡は取り合ってた。



 中学の時は、お互いの学校が比較的近かったから、毎日のように会ってたし。




 会ってどうでもいいことを話して時間を潰して、 流石に義務教育の時に喧嘩とかで補導されたらシャレになんないから、最低でも夜の10時には帰るっていうのを、ひたすら繰り返していた。