あづをおんぶして家まで連れてきた後、俺はキッチンルームの中央にあるソファにそいつを座らせた。
続けて隣の部屋にある整理タンスの中からタオルを2つほど取り出し、俺はそれを洗面所でびしょびしょに濡らした。
で、今はその中の1枚を使ってあづの頭からボタボタと流れる血を止めてるわけだが、どうやらあづは、それが相当痛いらしい。
「あっ、痛っ!」
お陰でさっきからあづは、めっちゃ顔をしかめている。
それはもはや、演技なのではないかと疑うほどの勢いで。
まあ、演技なわけないんだけど。
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