長い吐息をひとつ、誰にも気づかれないように零した。
「高野さーん!お弁当一緒に食べようよ!」
「うん」
今日も私を呼んだグループに机をくっつけて、黙々とご飯を食べる。
この子たちと話すのは、本当にお弁当を食べる時だけ。
何故いつも誘ってくるのかは謎だ。
私のぼっち飯が見苦しいのか、または先生に気に入られている私と親しくしたいのか、はたまた単純に私と仲良くなりたいのか。
どれでもいい。
申し訳ないけど、私は必要以上に仲良くなるつもりはない。
でも、一緒にお弁当を食べるのはいろいろな情報源になるから、それは助かっているかな。
友達のいない私には唯一の情報源。
かなり貴重だ。