-菜々side

『私の過去を聞いて欲しい』

「菜々…」陸が菜々の隣に行く。「俺がそばに居る。だから無理しないで伝えたいことを今いえ」と頭をポンポンする。

『…ありがとう』懐かしいのと嬉しいのと。心が暖かくなる。

『あれは六年前……』

私と奏汰が小学3年の時。家が組だった為よく狙わていた。一応闘えるように修行していた私と奏汰。

でもある日家に帰った後、公園に遊びに出かけたあの日、私達は知らない奴らに薬をかがされ拉致された。

お父さんは翼兄と組員をつれてあたし達を助けに来た。

間近で見る喧嘩は私達からしたら嫌なものだった、血を流し骨同士がぶつかる音がする。

「奏汰!菜々!来い!」お父さんに呼ばれ急いで駆け寄る。「2人とも怪我はないか?」「父さんッ」『お父さんッ怖かったよッ』と涙を流す私たちを強く抱きしめる。

「親父こっちも片付けたよ」と翼。「戦いはここまでとする。次なにかしたら全員殺す」と睨みつけるお父さん。

「アハハ」と笑い出す。「何が可笑しい鈴村」「何勝ったと思ってんだ一宮組組長、一宮健人」と笑う。

「親父!!!あそこにいるの…」「…!?カリン!!!」鈴村に連れられてきたのは一宮カリン。菜々達の母だった。

「お前らも馬鹿だな。そいつらガキはただのエサだ。」「何が目的だ。」「そうだな、この女俺にくれよそしてお前ら全員死ね」と笑う。

『お母さん!!!』と叫ぶ私に「菜…々…あなたその子たちを連れてにげ…て!」「カリン!お前を置いて逃げるわけないだろ!」「…その子達は…私たちにとって…大切…な宝物よ…お願い…」と微笑むカリン。「ぺちゃくちゃ喋るな!」バンッ「「母さん!!!」」

菜々は怒りが募り殺気を出す。『お母さんを離せよ。殺すぞ』と言う。「な…な…」と奏汰。

『死ね』バキドスッ倒して行く。「親父!」「お前らカリンを救え!」第2の戦いが始まる。

「鈴村あ!」「一宮!!!」バキッドスッ

『お母さん!』「母さん!」「奏汰…菜々…あなた達は全く無茶して」と抱きしめる。「母さん早くこっちに」3人で入口え向かう。

「菜々!奏汰!母さん!こっちだ!」と翼。

3人は入口へ走る。カチャッ「!?菜々!奏汰!」翼は叫ぶ。ドンッ銃の音が聞こえるギュッ『「え?」』バタン。

倒れ込む二人の上には『「お母さん?」』「菜…々…奏汰…怪我はない?」『お母さん……血…』母の体から血が出てくる。

「母さん!!!」健人はその声に振り向く、「ッカ、カリン!!!!!!!!!」ドスッ「余所見してんな一宮」「…グハッ」口から血が吐き出される。

「親父!!!」健人はカリンの元に行く。「カリ…ン」「健人…ごめんな…さい。でも…この子たちは…守った…わ…私達に…とってこの子達は…大切な…子だ…ものね」と笑う。

「あとは…たのみ…ます。菜々…奏汰…翼。そして健…人大好き…よ」そう言って目を閉じるカリン

『お母さん?お母さん!!!お母さん!!!』と泣き叫ぶ。「翼ッ菜々を抱えてここから逃げなさい」「は?親父は?」「こいつらを倒して母さんと帰る」「無茶言うなよ!親父…自分の周り見ろよッ」そう。健人の周りは血の海。立ってるのがやっとだった。

「いいから父さんのいうことを聞け。翼。あとはお前に任せる。頼んだぞ。」「…親…父ッ」翼は菜々を抱え"奏汰来い!"三人を連れて倉庫から出た。

バンッバンッ拳銃の音が鳴り響く。翼は菜々を抱え奏汰の手を引き涙をためながら家に帰った。

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「菜々無理するな」陸が菜々に言う。

『これが私と奏汰翼兄の、過去よ』と涙を貯める。

『そしてもう一つの過去。夜月副総長の事。副総長の名前は…小野「蓮だろ」え…』

「何?あんた蓮の事知ってんの?!」と涼真。

「知ってるもなにも…蓮は俺の双子の兄だよ」

「『「「え、ええええ?!?」」』」どおりでどこか似てると思ったら。

『なら話さなきゃだね。蓮は…この世にもういない』

「え、どういう事?」と要。「亡くなってるってこと?!」「陸お前知ってたのか?」「いや…知らなかった」と陸。「奏汰は?」と真羽。「俺は知ってたよ」

『話すあの日のこと』