由紀side
辛い悪阻も治まり、安定期に入った。
悪阻の間、雅司さんも岳さんもバタバタだったらしい。
愛さんとはトークやブログで話してた。
毎日のように擦り傷が絶えない祐士。
南さん、敦さん、お母さんが見てくれて、私は寝てる状態だった。
それでも検診の時は雅司さんが半日休んでくれたり、お父さんがついてくれてた。
「よいしょ」
お腹がではじめて、動く時、声が漏れるようになった。
そんな私をクスクス笑うお母さんも、たまに真似をする。
ケータイ小説 野いちご
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