「そんなの、本当はやだよ。



お願いだから、置いていないで傍にいて…




奏がいない世界なんて、いらないから。」



私の悲痛な思いが弾ける。



流さないときめた涙がぽつりぽつりと滴り落ちる。



「でもね、知ってるから、奏が私を大切にしてくれたこと。」



眠っている彼を見ながら言葉を真っ直ぐ伝える。



ねぇ、知ってる?奏が思っている以上にあたし、奏のこと愛してるんだよ。



そして、さっきの続きを思い出す。