『記憶喪失』



彼の身におきた症状を告げられた時私は何も言えずただ泣いた。



《 「ねぇ、琴音。琴音の誕生日に俺に全部頂戴?永遠に一緒にいようよ。」》



珍しく真面目に照れながらも抱きしめてくれた奏との約束は…



もう二度と、










叶うことは無い。