「そんなのダメだよ。今、ふたりは付き合ってるんだもん」



「そこをなんとか。だったら、ゆめちゃんのおまじないの力を信じてる」



そう言われてもなぁ。



期待されるのは、嬉しいんだけど。



依頼の内容が内容なだけに、引き受けにくい。



「そしたら。ふたりの気持ちが、強いものなのかそうでないのか。愛の強さを確かめるおまじないなら、してみてもいいよ」



「よくわかんないけど、それで頼む。カズマに直接聞くのもありだから」



「うん…」



どうしてこうまでして先輩と西内さんをくっつけたいのかな。



「よろしくな」



そう言い残すと、紫藤くんと先輩たちは校舎裏から出て行った。



また、新しい依頼が増えちゃった。



今度のおまじないは、カズマと西内さんの愛のパーセンテージをはかるおまじない。



さて、ふたりの相思相愛度は、何パーセント!?