家に入ると、 あんなに見ないようにしていた上々島くんのチョコレートの側に近寄った。 今日で6日経つ。 小指の爪くらいになってしまった上々島くんのチョコレートを潰してしまわないようにそっと掴んで舌先に乗せると あっという間に溶けて無くなってしまった。 口の中で広がった上々島くんの香りに、 小学生ぶりに声を張り上げて私は泣いた。 END