ケータイ小説 野いちご

それはきっと、君に恋をする奇跡。



どこから現れたのか、髪をかきあげながら水瀬くんの机に腰を乗せるのは結城くん。


長い脚をサラッと組むその姿はほんと王子様みたいだけど。



じゃれ合ってる、なんて。


いつもとんでもない発言をしてくれる結城くんにヒヤヒヤしつつ、あたしは水瀬くんの手の中にあるスマホが気になってしょうがない。



「つーか蒼ばっかずるいよ。俺もまぜて。なんの話?」



……そんなの口が避けても言えません。


ニコニコと会話を探るように目を動かす結城くんは、スマホには気づいてないみたい。



どうかこのまま気づかないで……!



水瀬くんもそれを外に公開する気はないのか、そのままポケットにおさめた。



ホッ……。


ちょっと安堵したとき。



「おまえはまぜてやんないよー。邪魔されたくないし」


< 99/ 392 >