しかし、真っ直ぐ目を見て話す子だな。
目ヂカラというのか、その瞳に吸い寄せられそうな何かを感じる。
敬語を少し砕けた感じに使っていて嫌みも無い。
鈴木とも仲良くやっているようだ。
クールな鈴木が営業スマイルじゃない笑顔だし会話も多い。

そういえば、今日まで柴田と鈴木が会員に対して下の名前で呼んでいるところを聞いたことがない。
何か感じていた違和感はそれだ。

柴田は名字に『さん』『君』を必ず付けて呼ぶ。
鈴木は名前で呼ぶこともあるが、やはり『さん』『君』を付けていて、どの会員さんとも一定の距離感があるのだ。
この2人がこの少年を「祐也」「ユーヤ」と呼んでいる。
そうさせる何かがこの子にはあるのか?

「何かあったらいつでも声をかけてね」
「はい、ありがとうございます」
ペコリとお辞儀をして笑顔を見せる。
やっぱりイケメンだ。

会員には平等に接するように心がけているが、こんなにいい子なら無意識でも目をかけてあげたくなるだろ。
でも、責任者なんだから平等に。
気を引き締めていかなきゃと改めて思う。