ケータイ小説 野いちご

それはきっと、君に恋をする奇跡。



「あはははっ。いいっていいって、今日だけは許す!それより見つけたの?愛しの彼の名前」


「ううん、まだなの」


「じゃああたしも一緒に探すね。何組まで見た?」


「えっと今、4組」


「おっけー。じゃああたしは8組から見ていくよ」



それからあたしたちは男子の名前を食い入るように見ていたんだけど……。


だんだんあたしの焦りはつのって行った。



だって。



「あった?」


「……ううん」



探しても探しても、ハルくんの名前がどこにも見つからないの。



大好きな、名前が。


大好きな人の、名前が……。



……どうして……?



「クラスを確認したらすぐに教室に入ってくださーい」



いつまでもその場にとどまっていると、案内係の先輩に背中を押されてその場から動かされてしまう。



「ひとまず教室行こうか?」


「……うん……」

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