「ま、俺が手袋代わりになればいっか」



先輩はそう言って、わたしの指と自分の指をからめて手をつないだ。

……うん、あったかいや。


ぬくもりに安心してはにかむと唯衣先輩もどこか幸せそうに微笑んだ。



「あ、そうだ。クリスマスごめんね」


「いえいえ!!補習なら仕方ないです!!」



唯衣先輩、テスト期間中にインフルエンザに罹患しちゃって。

テストが受けれずにいたんだ。