「白河さん!」


キレながら呼ばれる。



「なんですか」




「掃除やってもらえませんか?」




「私の分も」



「俺の分も」



いつも掃除は一人でやらされる。




雑用ばっかり。



「白河。他の皆は?」




先生に聞かれても




「川野さんと藻南さんは体調くずしちゃったらしくて佐藤さんは習い事で・・」




嘘をつく。指示されたように





そんなつまらない毎日を送っている。




「そうか。白河いつも悪いな。お前は習い事やっていないのか?」





「習い事・・」



習い事などやっていない。 でも趣味はある。





「まあいい。じゃ帰っていいぞ」





「はい。」




先生もいい加減気づけよ。