んぅ~ないな。確実に。




こいつだから助けたんだ。




こいつに何かあったらって思うと、居ても立っても居られなかった。




俺が守ってやらねぇとって本能的に思った。




「…はぁ~」




わけわかんねーな俺…




自分の心の変化についていけずに戸惑っていた。




ただ、日に日にこいつの存在が俺の中で大きくなっていっているのは分かった。




それがどうしてかはわからない。




「まっなんでもいいか」




深く考えることをやめ、こいつを家まで送り届けると、背中に微かに残った温もりを感じながら家へと帰った。