うぅ〜……なんかさらにモチベーションが下がってきた。



やっぱり私はアーラに殺される運命にあるってことか。



「そんな顔しないでよ、奏ちゃん。二人で大悪魔様から身を守れる方法を探そう?」

「うん……頼むよ次咲くん」



今日も図書館に寄って帰ろうかなぁ。

早くアーラを撃退する方法を見つけなきゃ。



靴箱まで次咲くんと登校し、そこから一人になった。

何やら次咲くんは、職員室に用があるとかって。



「……なによもぅ」



靴箱を開けると、中から大量の紙くずが雪崩のように落ちてきた。



ソレを一枚手に取ってみると、

『黒羽くんと別れろ』

『登校してくんな』

『消えろ』

など……目を覆いたくなるような罵詈雑言が書き殴られていた。



酷い……。

誰がこんなことをするんだろう。



目に涙を浮かべながら紙くずを拾い集めていると、

「奏っ!」

紗千の……怒った時の低い声で名前を呼ばれた。



「あ……おはよう」