放課後、クラスのみんながそれぞれの部活に向かう中、わたしも旧校舎の美術室へ向かう準備を進めながら、ふとそんなことを思った。 亜湖が言ったように同情? それとも恋? けれど、百井くんと関わるのにきちんとした理由が必要なのかなとも、同時に思う。 それなら、今はまだ〝不明〟でいいや。 『来い』って百井くんが呼んでくれている。 それだけで、今はいい。