「なっ、なんだよ!!紫雨!ビビったじゃねーか!」





「…………さわんじゃねぇ」








「プッ。葉瑞の手がきたねーってよ」






「なんだとぉ!?サク!てめぇ、やんのか?!」








売り言葉に買い言葉。まさにそんなかんじだ








「ねぇ、珠樹は?」





ふと疑問に思った






この部屋の中に珠樹の姿は見えない







私からしてみれば、ハワイからかえってきてから1度も珠樹をみていない






でも、答えはかえってこない





みんなさっきまでの会話がなかったかのように口を閉ざしている





ただ、紫雨だけは考えているような表情だった