ケータイ小説 野いちご

若頭に愛されて




「あ~"あれ"ね~」


四人はわかっているようだけど、私にはさっぱりわからない。


「ねぇ、"あれ"って何?」

「え!?未愛知らないの!?」

みんなが驚いた顔でこちらを見る。


「もぉ、ちょーー有名だよっ!で、またそこの若頭がちょーかっこいいの!!」

「そうそう!ちょーかっこいいよね~❤」


わからない……。


情報に疎いのか、みんながいうここらへんのやくざのことについて知らない。


結局四人で盛り上がっていたため話についていけなかった。 


時折、"神崎組"というのが聞こえてくる。

そこの若頭がかっこいいと有名なのだろう。


あっというまに時間が過ぎ、気がつけば私と四人が別れる分かれ道だった。


「未愛また明日ねー」


「うんばいばい」


四人がまたやくざの話で盛り上がっている後ろ姿を一瞥して自分の家に向かった。



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