ケータイ小説 野いちご

若頭に愛されて



今この家にお父さんと過ごした思い出の写真なんかひとつも残っていない。



気づいた頃にはなかったのだ。



別に私が捨てたわけではない。



ここを去るときに自分で捨てたのかもしれない。


それを理由にするわけではないが 





お父さんとの記憶が、
お父さんの顔が、
お父さんの声が、
お父さんの笑顔が、





思い出せないのだ……。




でも、家を出た罪悪感からか毎月多額の仕送りをくれる。



いや、思い出したくないのかもしれない。



もういいやっ。
かんがえるのやめ。

これ以上考えてたら、また泣いてしまう。


< 24/ 65 >