ケータイ小説 野いちご

若頭に愛されて




「いつまでそこに立ってるんだ、ほら来い」


ビクッ……。



いつまでもそこに立ちすくむ私に怜央が手を差しのべてくれる。


しかし、いきなりの冷たい言葉に怜央から後ずさってしまった。


「未愛……?……ああ、そういうことか」


怜央は私のすぐ近くまで来ると少し震えている私の手を優しく握って、



「未愛おいで」



さっきよりも声色が柔らかくなり、ほっとした。


握られた手を少しだけ握り返しそのまま怜央に手を引かれるままについていった。



「フード被っとけよ」


突然の怜央の言葉に少し戸惑ったがこくりと頷き素直に従った…。



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