ケータイ小説 野いちご

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不透明ヒーロー



「キャラメルってお菓子の?」

佐田さんの質問に首を振って、千尋が自分の携帯電話の画面を私たちに差し出してきた。


「こういうキャラメルソース使うのはどう?これならあんまりお金かからないし、どのみち使う予定のバナナとかと合わせたら?」

市販のキャラメルソース買うだけなら、果物とか増やすよりもありかも。

いちごやバナナ以外だと、使えそうなフルーツってあまりなくて缶詰になってしまう。

缶詰といってもメニュー増やすと結構な量が必要になっちゃう。

それに缶詰の桃もいいなって思ったけど、水気をきちんと切らないとクレープが水っぽくなっちゃうし。生クリームとああいう汁気のあるものって、あんまり相性よくないよね。


「キャラメルバナナ生クリーム、とか?」

思いついたことを言うと、「それだ!」と佐田さんと千尋の声が重なる。


「けど、キャラメルソースってどこに売ってるの?」

「俺の家の近所のスーパーに売ってるから、買ってこようか?」

「本当に!じゃあ、お願い」

昨日からしばらく悩んでいたけど、千尋のおかげでこうもスムーズに進んで行く。

私たちだけで考えていないで、早く相談してみればよかった。





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