聖夜のお父さんに頭を下げてお願いをした。


聖夜がいないとき、怖いお客さんの対応が出来ない。


圭吾君は今日で、この店は最後。


夜中から、朝のバイトは一応入れたが、慣れていないから心配。


聖夜を頼ってばかりでは駄目だと思うのに、今日みたいな事があると、本当にどうしていいのか。


週一でもいいから、聖夜のお父さんにお願い出来ないかな。


聖夜のお父さんは私の前に来た。


「そんなに必死にお願いされると、断れないよ。」


うそだ。


本当にいいの。


「聖夜が許可してくれたら、いいよ。」


嬉しくて、聖夜のお父さん手を握りしめた。


「美莉の手を離せ。」


聖夜、誤解だから。


聖夜のお父さんは楽しそうにしてるけど。


聖夜の嫉妬は半端ないですから。


夜が怖い。