「亜美!仕事終わったら
飲みにいこうよ」


忙しく働く亜美に声をかける人がいる。


亜美が振り向くと
そこには同僚の美里が立っていた。


笑顔を見せる亜美。


「いいねー仕事の疲れを
吹き飛ばしに行こうか!」


仕事の疲れを吹き飛ばすバルのおいしいお酒と
食事を思い浮かべてうっとりとする亜美。


でもまだ仕事がたくさん残っている。


これを早く片付けようとした時


美里のスマホがピロリンと
着信音を響かせた。


スワイプして
スマホの画面を見た美里。


申し訳なさそうな顔を
亜美に向ける。


「ごめん!誘っといて悪いんだけど
用事が出来ちゃった。


今夜は無理。ごめんね」


「えーマジで?」


自分から誘っておいて
都合よく断る美里に

少しむっとしたが


次の瞬間にやっとした亜美。


「あーもしかして今の
彼氏からのお誘い?」