「何?夏」

「ん」  

視線をを前方に向ける夏。


「あ」 


そこにいたのは、

「伊澄」


伊紅の双子の弟、伊澄だった。


伊澄は、上を指差して、階段へ消えていく。

「…来いってことか。」

「そうみたいだね」