俺達のことを忘れた? それとも、もう関わりたくない? 「何にしろ」 夏がぽつりと、言う。 「俺は『忘れました』、『はいそうですか』で済ます気はねぇ」 夏が言うことはいつもかっこいい。 あのとき伊紅が俺たちに言った『ヒーロー』は、ちゃんと俺も含まれてるのかな。 でも。 「そうだね。俺もこんなの、簡単に諦められないから。」 伊紅には、前みたいに一緒にいてほしい。 そのために、アイドルになったようなものだから。