お昼休み。 俺たちは、追いかけてくる女子たちをなんとか振り切って、屋上(立入禁止だけど、俺らだけ特別)でご飯を食べていた。 「ねえ、夏」 「なんだよ?」 「伊紅のこと、考えてるでしょ」 「……」 夏は黙ったままだけど、無言で、肯定している。