拓海side

「なんで?私、何かした?なんで怒ってるの?」と莉子は、少し取り乱した感じで言った。本当は、傷つけたくなかった。
だけど今、俺と喋ったらろくな事しか言わないから、今だけは喋りたくなかった。

「・・・」俺が怒鳴った後、莉子の顔はもう固まっていた。
俺は、一度も怒鳴った事がないから、驚いたんだろう。
そんで、莉子が本郷たちと合流したのを窓の外から見えた。
その時、莉子が泣いてる姿を見て、俺は胸が痛んだ。
「あー、なんであんな事言ったんだよ。もっと言い方があったはずだ。」俺は、後悔の嵐だった。