「そうでしたわ!拓海様のお相手ができるのは、莉子様だけ!」そう、私は拓海と付き合っている。
「莉子、行くよ!」拓海が私の手を引き、校舎へ走りだす。
「ちょっ!あっ、待って!」私は、体勢を崩す。
「はい、ここでオッケー!」はぁ。疲れた。運動神経抜群だけど、拓海は尋常じゃない程運動神経がいい。私は、一度も勝ったことはない。
「なんで、逃げたのよ!」別に女の子たち襲ってこなかったし。
「面倒だからだよ。俺は、他の女の子に騒がれても嬉しくないよ。俺には、莉子がいればそれでいいの!」私は、一気に顔が赤くなった。
「よく、そんな恥ずかしい言葉並べられるわよね。」私は、そっぽ向く。